心理学

単純接触効果でチームワークがアップ!今すぐ使える人間関係の作り方

仕事で人間関係を大切にすることは、誰もが理解している大切なことですよね。

しかし実際には難しく、上手くいかないこともあるのではないでしょうか。

職場の人間関係でストレスを感じている方は少なくありません。

そんな時、心理学の「単純接触効果」を意識的に活用すれば、職場でのコミュニケーション力が格段にアップします。

この「単純接触効果」は、1960年代に実験で実証された心理学の理論です。

マーケティングの分野をはじめ、様々な場面で広く活用されています。 

本記事では「単純接触効果」の解説から、仕事で活用するメリット・デメリット、上司・同僚・部下との関係改善に役立つ実践方法までを、ご紹介します。

この心理学を仕事に取り入れることで、職場の人間関係がスムーズになり、ストレスを大幅に軽減させることが可能です。

さらに、コミュニケーション力とチームワークの向上により、業務パフォーマンスの大幅な改善も期待できるでしょう。

職場の人間関係にお悩みの方は、ぜひ一読の価値がある記事です。

この機会に「単純接触効果」の力を知っていただき、仕事がより楽しく、充実したものになることを願っています。

単純接触効果とは?好意や信頼関係を自然に築く心理学の知恵

「単純接触効果」とは、対象の人に何度も接触することで、好感度や信頼感が高まっていく心理的な現象のことです。

この効果を上手に使えば、相手との良好な人間関係を作ることが可能です。

最初は見知らぬ人に対して不安を感じますが、何度も目にすることで慣れ親しみ、安心感が生まれます。

企業は商品のCMを何度も流し、視聴者にその製品に親しみを持ってもらおうとしています。

また、同じ営業マンが定期的に訪問してくると、徐々に親しみが湧くのも同じ理由です。

「単純接触効果」は人付き合いやビジネスの場で、とても役立つ心理学です。

単純接触効果を仕事で活用するメリットとデメリット

この「単純接触効果」を仕事の中で上手に使えば、いろいろとメリットがあります。

取引先の人や会社の同僚など、頻繁に会う人に対して、丁寧に挨拶や連絡を取り続けると、徐々にその人に好印象を与えられます。

また、朝礼や会議で同じ仲間と向き合っていると、だんだん打ち解けて、チームワークが良くなっていきます。

しかし、度が過ぎると逆効果になる可能性があるので気をつけてください。

取引先の人に対して連絡を取り過ぎると、相手の人から嫌われたり、注意されたりするかもしれません。

また、同じような宣伝を続けていると、人間は飽きてしまいます。

「単純接触効果」は上手に使うと効果的ですが、接触の仕方とペースを考えないと、思わぬ結果になるかもしれません。

上司や同僚から好意を持たれる単純接触効果の実践方法3選

この章では、上司や同僚と良好な人間関係を築くポイントを3つ、ご紹介します。

  • 雑談を交えながら適度に仕事の「報告・連絡・相談」をする
  • 丁寧な挨拶を心がける
  • 悩みを気軽に相談し合える関係を作る

それぞれ詳しく解説します。

雑談を交えながら適度に仕事の「報告・連絡・相談」をする

雑談を交えながら適度に仕事の「報告・連絡・相談」をすることは、「単純接触効果」を意識的に活用する上で有効な方法の一つです。

無理のない範囲で相手とコミュニケーションを取り続けることで、自然な形で接触機会が増え、良好な信頼関係が築けます。

同僚のデスクを訪れてちょっとした雑談をしたり、メールで仕事の報告と共に、気さくな一言を添えたりしてみましょう。

また、会議や打ち合わせ時に少し雑談を交えると効果的です。

雑談を交えながら適度に仕事の報連相をすることは、簡単でありながら極めて有効な「単純接触効果」の活用方法です。

「単純接触効果」の力を味方につけ、理想的な人間関係を手に入れてください。

丁寧な挨拶を心がける

毎朝そして毎夕、丁寧に挨拶を交わすことは、自然な形で人と接する機会になります。

この挨拶を続けることで、相手とのコミュニケーションの積み重ねになり、徐々に信頼関係が育っていきます。

出社時に笑顔で元気よく「おはようございます」と挨拶を交わしたり、退社時に「お疲れさまでした」と労いの言葉をかけたりするだけでも良いでしょう。

この小さな積み重ねが、自然に相手への好印象につながります。

朝夕の挨拶は日常的な「単純接触」の機会です。

丁寧な挨拶を心がければ「単純接触効果」が自然に働き、上司や同僚から好意を持たれるようになります。

悩みを気軽に相談し合える関係を作る

悩みを気軽に相談し合える関係を作ることは「単純接触効果」を活用する上で重要な実践方法の一つです。

相談を通じて相手の人となりを知ることができ、お互いに理解が深まります。

また、お互いの悩みを共有することで、相手への思いやりの念が芽生え、親密な関係性が生まれやすくなります。

上司に仕事上の悩みを気軽に相談したり、同僚にプライベートな話題で助言を求めたりしてみましょう。

悩みを気軽に相談し合える関係を作ることは、相手との信頼関係を深めて「単純接触効果」を引き起こす効果的な方法です。

日々のコミュニケーションを大切にし、お互いを理解し合う姿勢を持つことで、自然に好意的な印象を与え合えるでしょう。

部下のモチベーションアップの裏側に潜む「単純接触効果」

部下のモチベーションを上げるには「単純接触効果」が効果的です。

上司が部下に対して、業務指示や報告だけでなく、雑談や相談などで積極的にコミュニケーションを取れば、自然に接触機会が増えます。

良好な人間関係があれば、部下は上司の期待に応えようと意欲的に仕事に取り組みます。

上司が部下と定期的に一緒に昼食を取る機会を作ったり、朝夕の雑談で私生活の話もしてみてください。

いろいろな場面で自然に接触を重ねていくと、部下は上司のことが徐々に好きになり、仕事へのやる気も自然に出てくるようになります。

この「単純接触効果」を使えば、上司と部下の信頼関係が自然に育ち、部下のモチベーションが上がっていくでしょう。

まとめ:単純接触効果を上手に使って、上司と部下のコミュニケーションを大切にしていきましょう

この記事では、心理学の「単純接触効果」を使って人間関係を作る方法をご紹介しました。

「単純接触効果」とは、ある対象の人に対して何度も接触することで、自然にその対象への好意的印象が生まれる心理現象のことです。

「単純接触効果」を上手に活用すれば、職場の人間関係がスムーズになり、チームワークとコミュニケーション力の向上が期待できます。

ただし、過度な接触は逆効果となる可能性もあるので気をつけてください。

無理のない範囲で、朝夕の挨拶や適度な雑談、悩みの相談など、自然な形での接点を大切にすることがカギとなります。

ぜひ今日から、朝夕の丁寧な挨拶をすることから始めてみてはいかがでしょうか。

小さな一歩から、この「単純接触効果」を活用した人間関係の改善に取り組んでみてください。

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