部下の成長を実感した経験はありますか?
部下育成は難しく、頭を悩ませている方も多いと思います。
この記事では、わたしが実際に経験した失敗例をご紹介し、成功へのアドバイスをお届けします。
筆者は10年以上の管理職としての部下育成経験があり、現在も部下育成中です。
本記事では私が実際に体験した「やってはいけない事例」を踏まえて成功法則を解説します。
この記事を読むことで、部下育成の失敗を減らし、成功する確率を高めることが可能です。
部下育成の成功法則を学び、良い部下関係を築いていきましょう。
部下育成時にやってはいけない事例をご紹介
この章ではわたしが実際に経験した、部下育成時にやってはいけない事例を3つご紹介します。
詳しくは以下のとおり。
- コミュニケーション不足
- 成果を認めない
- 敬意を示さない
それぞれ詳しく解説します。
コミュニケーション不足
コミュニケーション不足が部下育成に与える影響は、部下の仕事に対する理解不足やモチベーションの低下に直結します。
部下との適切なコミュニケーションは、信頼の構築、適切なフィードバックの提供、成果の向上につながる重要な要素になるからです。
わたしは、あるプロジェクトの責任者として部下に業務を割り振る際に、適切な指示を与えませんでした。
部下は、わたしからの適切な指示がなかったため、自分の役割や責任を理解できませんでした。
結果的に、作業が何度も滞り、このプロジェクトは失敗に終わってしまいます。
部下育成において、適切なコミュニケーションは重要であり、部下との相互の理解を促すために必要不可欠です。
成果を認めない
部下の成果を認めないことは、部下育成に失敗する要因となります。
成果を認めないことは、部下の仕事に対するモチベーションを低下させる原因になるからです。
わたしが率いるプロジェクトにおいて、部下が優れた成果を挙げました。
しかし、わたしが思い描いていた成果と部下が挙げた成果は、かけ離れていたのです。
わたしは、その結果、部下の仕事の成果を適切に評価しませんでした。
部下の成果を認めないことは、部下のモチベーション低下に直結します。
成果を適切に評価して適切なフィードバックを提供することは、部下育成において、とても大切なことです。
敬意を示さない
敬意を示さないことは部下育成に悪影響を及ぼし、組織全体のパフォーマンスを下げてしまいます。
敬意が示されないと部下の仕事に対するモチベーションが下がり、仕事のパフォーマンスに影響が出てしまうからです。
わたしは部下の意見を尊重せず、自分の意見を押し付けて仕事をしていました。
部下は自分の意見が通らないと感じ、積極性や創造性を失ってしまいます。
また、わたしからの肯定的なフィードバックやリスペクトがなかったために、部下たちはモチベーションを保つことができませんでした。
上司が部下に対して敬意を示すことは、とても大切なことです。
敬意が欠如することは、部下育成や組織のパフォーマンスに深刻な悪影響を及ぼすことは明らかです。
部下育成はどのような指導をすれば成功するのか
この章では部下育成にはどのような指導が効果的なのかをご紹介します。
詳しくは以下のとおり。
- コミュニケーションとフィードバック
- 承認する
- 敬意を持って対応
それぞれ詳しく解説します。
コミュニケーションとフィードバック
部下とのコミュニケーションや適切なフィードバックは、部下育成において不可欠な要素です。
コミュニケーションは、互いの理解を深め、目標や期待を共有するための手段です。
フィードバックは成長を促進するための重要なツールであり、具体的で建設的なフィードバックは部下が自己成長する手助けになります。
上司が部下とのコミュニケーションを怠ると、部下は目標や仕事内容を上司と共有できず、不安や混乱が生じます。
また、適切でないフィードバックは部下のモチベーションを低下させてしまうでしょう。
コミュニケーションとフィードバックは部下育成において重要です。
部下とのコミュニケーションと適切なフィードバックは、部下の成長と組織全体のパフォーマンス向上につながります。
承認する
部下を承認し積極的に評価することは、部下育成の重要な要素です。
部下への承認は、部下の自信とモチベーションを高め、やる気の源泉となるからです。
部下が提案をした際は、そのアイデアをまずは承認しましょう。
そして、必ず具体的に褒めてください。
また、他のスタッフにもその褒めている場面を披露し、広く承認することで部下のモチベーションを高められます。
部下を承認することは、上司にとって重要なリーダーシップの一つです。
積極的に部下を承認すると、部下育成を効果的に進められます。
敬意を持って対応
部下育成において、部下に敬意を持った対応を取ることは、非常に重要です。
部下も職場の大切な仲間であり、対等な立場で接する必要があります。
また、敬意ある対応がなければ、部下との間に信頼関係が構築できません。
部下から新しい提案が出された時は、十分に話を聞いて丁寧なフィードバックをしましょう。
意見の相違があっても冷静に接し、相手の論点を丁寧に聞くことが大切です。
部下育成の基盤となるのが相互理解と信頼であり、敬意ある対応が欠かせません。
部下育成には心理学を利用するのがおすすめ
心理学の「返報性の法則」をご存じでしょうか。
部下育成時には心理学の「返報性の法則」を利用するのがおすすめです。
返報性の法則とは、人が受けた親切に対して、返す親切で応えようとする心理傾向を指します。
この法則を部下育成にうまく活用することが、部下の成長意欲や主体性を高める上で非常に有効な手段となります。
返報性の法則は基本的に強制力がないので、部下は自発的に成長しようとする内発的動機づけを活性化させるのが特徴です。
例えば上司が部下の実力以上の権限を譲渡した場合、上司からの期待に応えたいと思い、全力で業務に取り組むでしょう。
また、このように上司からの期待に応えようとする心理が、主体的な成長への動機づけとなります。
このように返報性の法則を最大限に活用することで、部下の潜在能力を引き出すことが可能です。
部下を育成していく上で、この心理効果を積極的に取り入れる価値は計り知れません。
こちらもCHECK
-
【心理学】 返報性の法則を利用して仕事の生産性を上げる方法を解説
「なかなか仕事の生産性が上がらない」と感じたことはありませんか? 力だけでは思うような成果が得られない場合もあるでしょう。 そんなとき、効果的な手段として「返報性の法則」という心理学の法則 ...
続きを見る
まとめ:部下育成時にはコミュニケーションが大切です
この記事では、わたしが実際に経験した、部下育成時にやってはいけないことをご紹介しました。
- コミュニケーション不足
- 成果を認めない
- 敬意を示さない
そして部下育成にはどのような指導が効果的なのかをご紹介しました。
- コミュニケーションとフィードバック
- 承認する
- 敬意を持って対応
最後に心理学を利用した指導方法をご紹介しました。
部下の成長に共感し、喜びを分かち合えたら素敵ですね。
今回ご紹介した部下育成方法を参考にしていただければ幸いです。